日本の受験と何が違うのか
- 外国人留学生枠で審査される
- 台湾の大学は、台湾人学生(學測・分科測驗の成績で出願)と外国人学位留学生をまったく別の枠で募集します。日本国籍の方は原則として外国人留学生枠で出願し、台湾人学生と点数で競うことはありません。
- 筆記試験ではなく書類審査
- 外国人留学生枠は、成績証明・語学証明・志望理由書といった書類の総合評価で合否が決まります。国際出願者は筆記試験を免除されるのが通常です。
- 共通願書がない
- 日本の共通テストや米国の Common App にあたる仕組みはありません。志望する大学それぞれの国際学生用ポータルから個別に出願し、出願料も大学ごとにかかります。
- 秋入学が主流
- 台湾の学年は 9 月に始まります。日本の高校を 3 月に卒業してから、同じ年の 9 月に入学するのが標準的な流れです。
出願資格
学士課程に出願するには、高校(またはそれ以上)の卒業証明書、または同等の学力を証明する書類が必要です。高校 3 年生の段階では、卒業見込証明書と在学証明書で出願します(JASSO の案内による)。
また、外国人留学生枠は国籍に条件があります。台湾・中国・香港・マカオの国籍を持つ方は別ルートの扱いになるなど、要件は教育部の規定と各大学の募集要項で定められています。ご自身が該当するかどうかは、必ず志望校の最新の募集要項でご確認ください。
出願の時期
JASSO は、2024 年 9 月入学の場合の申請期間を 2023 年 10 月〜2024 年 4 月と案内しています。つまり、高校 3 年生の秋から、卒業前後の春にかけてが出願シーズンです。
大学ごとに締切が異なり、同じ大学でも 1 次・2 次と複数回に分かれることがあります。日本の受験スケジュールと並行して動くことになるため、高校 2 年の終わりごろから志望校の募集要項を見ておくと余裕が生まれます。
語学はどれくらい必要か
英語で履修できる学科であれば、中国語ができなくても出願できます。JASSO が紹介している国立台湾大学の例では、英語は CEFR B2 以上(IELTS 5.5 または TOEFL iBT 71 以上)、中国語は CEFR B1 以上(HSK 5 級または TOCFL 3 級以上)が示されています。
要求水準は大学・学科によって差があります。中国語講義の学科に出願する場合は TOCFL などの中国語スコアが必要になるため、まず「英語で修了できる学科を選ぶのか、中国語で学ぶのか」を決めることが出願校選びの起点になります。
学費の目安
JASSO の案内では、学部の学費は国立大学 NT$50,460〜62,100/学期、私立大学 NT$48,370〜58,044/学期とされています。台湾は 1 年 2 学期制のため、年間ではこの約 2 倍が基礎になります。
生活費や渡航費を含めた総額の考え方は、費用のページにまとめています。
高校生のうちにやっておくこと
- 評定(内申)を落とさない
- 書類審査では高校の成績証明書が中心的な資料になります。日本の一般入試のように本番一発で挽回する仕組みではないため、日々の成績がそのまま出願の材料になります。
- 英語のスコアを先に取る
- TOEFL iBT や IELTS は受験から結果到着までに時間がかかります。出願期(高 3 の秋)に間に合わせるには、高 2 のうちから受験計画を立てておくのが安全です。
- 「なぜ台湾で、なぜその学科か」を言語化する
- 志望理由書は書類審査の中心です。留学フェアや大学のオンライン説明会で学科の内容を具体的に調べ、自分の関心と結びつけておくと、出願直前に書く材料が揃います。
- 保護者と費用計画を共有する
- 学費・生活費・渡航費に加え、奨学金の応募時期も出願と並走します。早い段階で家庭内の前提を揃えておくと、選択肢を狭めずに済みます。
